NotionAIに年賀状の文面を考えさせてみる

NotionAIに年賀状の文面を考えさせてみる

NotionAIを気軽に使ってみるアドベントカレンダーの19日目です。年賀状は書かないけどあけおめメッセージは出す、という方もおおいでしょう。少しこだわった文章をその場で考えるのは中々大変ですが、それもNotionAIに任せてみましょう。
Clock Icon2024.12.31

NotionAIを気軽に使ってみるアドベントカレンダーの19日目です。

ここ何年も出していない方を多いのではないかと思われる年賀状ですが、その文面について年賀状に縛られる必要もないでしょう。いわゆる「あけおめコール」ですね。

年始めの挨拶くらい少しこだわってみたいものの、とっさに送信しようとすると「ことしもよろしくおねがいします」で即締めくくってしまいがち。物寂しい一言で終わらせないためにNotionAIに書いてもらいつつ、AIにAIの書いた文面を添削してもらいました。

年賀状の文面を生成する

指示は色々ありそうですが、口語文ではない点にてあえて年賀状としました。

年賀状の文面を出して


基本的な挨拶文

謹んで新年のお慶びを申し上げます
旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます

ビジネス向け

謹賀新年
旧年中は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます
本年も変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます
皆様のますますのご繁栄を心よりお祈り申し上げます

親しい方向け

明けましておめでとうございます
昨年は大変お世話になりました
本年もどうぞよろしくお願いいたします
皆様のご健康とご多幸を心よりお祈りしております

添え書き例

  • 寒さ厳しい折、ご自愛ください

  • ご家族様皆様のご健勝をお祈りいたします

  • 本年も相変わらずのお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます

  • 年頭に際し、皆様のご多幸をお祈り申し上げます

結びの言葉

  • 敬具

  • 謹白

  • 頓首

※2025年は辰年(たつどし)です


2025年の干支は巳年です。2024年の干支を確かめた結果「辰」と答えたので、年月日から確認するとずれるようです。

AIにAIの書いた文を添削させる

実際に年賀状を書く場合もだいたい似たような文面ですね。そして次にAIにAIを添削させました。

謹んで新年のお慶びを申し上げます
旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます

謹んで新年のお慶びを申し上げます
旧年中は格別のご厚情を賜り、心より御礼申し上げます
本年も変わらぬご厚情を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます

2行目以降に変化が見られます。それほどに文意は変わりませんが、念の為意図を訊きます。

質問する際には該当の複数ブロックを範囲指定してから、AIに指示します。

2ブロックの文面において違いと、その意図を教えて


2つの文面で主な違いは以下の点です:

2行目の違い:

  • 元の文: 「誠にありがとうございました」

  • 添削後: 「心より御礼申し上げます」

3行目の違い:

  • 元の文: 「本年もどうぞよろしくお願い申し上げます」

  • 添削後: 「本年も変わらぬご厚情を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます」

添削後の文面は、より丁寧で格式高い表現を用いており、「ご厚情」という言葉を強調して使用することで、相手への感謝の念をより深く表現しています。また、「変わらぬ」という言葉を加えることで、継続的な関係性への期待を示しています。


まとめて出力させた時には汎用的にしたものの、個別での取り扱いにする際には年賀状の趣旨に沿ってよりよい文面に変更したというところでしょう。意図に即した、精度の高い生成を行いたい場合には数まとめて行ってはならないという事実も示されました。

年賀状とみなせる要件

元々気にすらしていなかったのですが、AIに生成させた結果を通して、AIが年賀状とする要件についても出させてみました。


年賀状として認められる要件は以下の通りです:

必須要件

  • 1月1日付けであること

  • 「謹賀新年」「賀正」などの年始の挨拶が含まれていること

  • 差出人の名前(署名)があること

郵便としての要件

  • 年賀専用はがきを使用していること

  • 12月15日から1月7日までの間に届くように出されたもの

慣習的な要素

  • 新年の挨拶文

  • 年末年始の時候の挨拶

  • 前年への感謝の言葉

  • 新年への抱負や願い

なお、ビジネス用の場合は以下も重要です:

  • 会社名・役職の記載

  • 丁寧な言葉遣いの使用

  • 時候の挨拶を含めた基本的な構成に従うこと


SNS等で送信することが多いことを前提に、郵便要件については今回除外しましょう。必須要件も1月1日付けであることを除いて案外満たしていないことも多めです。となると、今日において年賀状足らしめているのは慣習的な要素とも言えます。

干支をベースにした文面にしてみる

人がやろうとすると全然手が進まなくなる事例です。こういう時こそAIですね。

辰年を活かしての、年賀状文面を作って


辰年の年賀状文面

謹んで新春のお慶びを申し上げます

昇竜の如く躍動感あふれる辰年の幕開けに際し、
謹んで年頭のご挨拶を申し上げます

旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました
本年も変わらぬお引き立てを賜りますよう、心よりお願い申し上げます

辰年にふさわしく、皆様にとって
飛躍と発展の年となりますよう
心よりお祈り申し上げます

添え書き例

  • 天翔ける竜のごとく、益々のご活躍をお祈りいたします
  • 辰年の福運が皆様に訪れますように
  • 本年も相変わらずのお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます
    ※「辰」は「伸」に通じ、物事が伸び発展する象徴とされています

昇竜の如く躍動感あふれる辰年の幕開けに際し

この一文が生成された時、言い回しがすごいなと感心しました。巳年なんですけどね。

そして以下の一文は知りませんでした。NotionAIは偶にことわざを混ぜてくれるようです。

「辰」は「伸」に通じ、物事が伸び発展する象徴とされています

あとがき

季節の挨拶を意図的にAIへ生成指示したことがなく、正月前ということで試しに年賀状をNotionAIに取り扱わせてみました。

NotionAIは画像内のテキストを取得できるため、キャプチャした年賀状をNotion内に貼り付けて、そこから解析して連絡先に転用することも可能でしょう。返事を書く前に試してみるのも手です。

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